またあの桜の下で
□ロイミュードの狙いとは
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「まさか、進ノ介があの仮面ライダーだとはなー」
と追田警部補。
西城とはいうと、ドライブピット内を舐めるように見渡し、感動していた。
「剛君も仮面ライダーだったなんてほんとにびっくりだよ」
西城が言った。
そこに入ってきたのは、本願寺課長。
「課長...!」
「いやぁ、バレましたねぇ!」
と呑気に言っている。
「いや、なんで課長がいるんですか?」
その進ノ介の疑問に答えたのは、クリムだ。
「紹介しよう。彼が私の最大の支持者である本願寺だ。彼がいてくれたこそこの特状課もドライブピットも出来たのだ」
その言葉に驚くクリムと本願寺以外の人々。
「じゃ、じゃあ初めから知っていたんですか!?」
と霧子が言えば、にっと笑う本願寺。
「それより、大変な事になっちゃいましたねぇ...」
腕を組みながら言う本願寺。
「那月がロイミュードになったことですか?」
進ノ介が言った。
「えぇ。彼女の力は、奥底知れませんからねぇ。一体これからどうなることやら...」
「ちびちゃんは、ホイコーローになったんなら俺らの敵か?」
追田警部補がそう言うと静まる。
みんな、そう思いたくないのだろう。
クリムの元へ1台のシフトカー。
ルナだ。
クリムなら私の言葉聴けるよね!
そう思い行ったのだ。
「クリム、聴こえる?」
「ん?この声...まさか那月君か!?」
「おお!さすがです!」
プップッププーとしか聞こえてない進ノ介達は、首を傾げる。
「ベルトさん、何言ってるんだ?」
「ルナに那月の精神が乗っているようだ!」
その言葉に驚く特状課メンバー。
「ど、どういうことですか!!?」
霧子が言うと
ルナが音を出す。
「うむ...なるほど...どうやら那月は、あのとき一瞬の判断でルナに精神だけを移動させたようだ。」
「じゃあ、無事なのか!?」
進ノ介が言う。
ルナがまた音を出した。
「難しいところらしい。あのスピアというロイミュードは、他の奴らと違うみたいだ。」
「違うって一体何が?」
今度聞いたのは、追田警部補だ。
「那月の身体が乗っ取られているということは、那月の能力もそのまま体に残っているということ、つまり、半不死身状態ということだ。」
ルナが音をだした。
「そうだね、まずは、あのスピアを倒す手立てを考えよう。」
「倒すたって、あいつすごく速かったよ?」
西城が言った。
「それには問題ない。今、りんなが開発してくれているフォミュラーがあれば、スピアのスピードにも追いつくことが出来るはずだ。」
「調整は、あと少しよ。」
とりんなが言った。
「頼んだりんな。」
クリムがそう言うと頷いたりんな。
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