幻水U 長編 夢置き場

□光の姫君 第三章
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知らない場所。












知らない人。














でも―――













温かい……。













〜光の姫君 11〜














ティアラが本拠地に住むようになってから、五日が経った。






軍主が遠方に出向いている為、一部の仲間にしか挨拶はできていないが、なんとか落ち着いている。








「タダ飯食らい…は、やっぱりよくないわよね……」



落ち着いたはいいが、目下の悩みはこれである。




フリックは、しばらくゆっくりしていればいいと言ってくれたが、そう甘えてはいられない。



ティアラは一昨日から始めた朝の散歩のため、城内を歩き出す。














「ここは……、訓練場??」




金属音が鳴り響く場所に辿り着いたティアラは、しばらくその光景を眺める。







「見学か?」



「……え!?…あっ、はい、えっと――」



「シュウだ。………訓練場に興味があるのか?」




背後から声をかけられて振り向くと、そこには軍師の姿があった。

ティアラに興味を持ったようで、近づいてくる。





「興味…というか、なんか懐かしい感じがして……」



再び訓練場を見ながら答えるティアラに、さらに興味を持ったシュウは、彼女を観察し始めた。



そして、ふと、胸元のネクレスに目がとまるが、しばらく考えるように見つめた後、ようやく言を次ぐ。



「懐かしいのなら過去と関係がある可能性は高いだろうな。…まぁ試すかどうかは自分次第だが。」



「試すって……、訓練に参加してみろってことですよ…ね?」


「強制はしないがな…」





静かにその場を去るシュウを見送ったティアラは、しばらく訓練場を眺めた後、別の場所へと歩き出した。













翌日から、











訓練場に出入りする銀髪の女の噂が城内に広まるようになった……
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