短編小説
□可愛いは最も危険
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※高山目線
私の幼馴染の名前は西野七瀬。
とても可愛くて、笑った顔にとても癒されて、だけど少し…かなり人見知り。
そんな彼女に、私は小さい時から恋をしている。
「なあちゃーん」
今日も家までお迎えに行って一緒に登校。
「なぁかずみん」
なあちゃんが不意に口を開いた。
朝は眠いからあまり会話は少ない方なんだけど、珍しいなぁと思いながら返事する。
「今日な、お父さんもお母さんも仕事で帰ってこれんから、かずみんに泊まりに来て欲しいんやけど…」
ええ?となあちゃんは私の顔を覗き込んで言った。
「えっ…あ、あぁ、もちろん!私なんかでよければ」
「私なんかって何なん?ななはかずみんがええんやで?」
へんなのかずみん、となあちゃんはにっと笑う。
「……」
嬉しく可愛くて…なんかもう色々頭がパンクしそうになってる高山一実でした。