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短編小説 □また嘘をつく 1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ ※橋本目線『女の子…好きになったことある？』まいまいにそう聞かれた時、私は咄嗟に否定していた。『そっか…』私はその後のまいまいの表情が今でも忘れられない。今まさに何か諦めたような、静かな絶望がそこにはあったのだ。その時の私はまだ子どもで、まいまいのその表情の意味も、私がついたたった一つの「嘘」が私たちに与えたものも、全く分かっていなかった。 …そして、まいまいはいつの間にか私の隣からいなくなっていた。 →次へ [戻る] [TOPへ] [しおり]