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□Bitter
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「なんか長々とごめんね!!ナミとかロビンさんとかにも相談しようと思ったんだけど取り込んでたみたいで」

彼女は少し照れ笑いしながら言う。

「サンジくんも忙しかったのにありがとう!!」

彼女のその言葉で俺がどんだけ幸せになるか目の前の彼女は知らない

その彼女は俺の幸せな感情をあっという間に打ち消す

「私、今日の夜ゾロに告白するよ!!善は急げ。ってよく言うでしょ?」

今日。俺にとってあまりにも唐突過ぎた。

それでも俺は

「…あぁそうだな。頑張ってね。」

俺は精一杯の笑みを作る

無性に涙が溢れそうになるのを必死にこらえる

「うん!ありがとう!!」

彼女は俺に背を向けキッチンを去った。





夜。俺は、甲板で夜空を仰いでいた

今頃告白してんのかな。

気が狂いそうだ。

俺が告白してたら彼女は俺を見てくれてたのか

俺があの時告白を止めてたら彼女はアイツに告白することは無かったのか。

後悔ばかり出てきて

「俺はただの臆病者だったな」

────────カチャ

煙草を1本取り出し、ライターで葉に火をつけた。

いつもは甘く感じる煙草が

なぜだか苦く感じた。
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