来い。
そう呼ばれてずるりとひきずりながら声のする方へとなだれ込む。
彼に体重を掛ければそっと腕が僕を包み込んだ。
ああ、安心する。眠いなぁ。

…彼からかすかに血の匂いがした。

ねえ、今日は何匹食べたんですか

そう問い詰めたい。
僕は××匹食べたよと2人で話したい。
美味かったですか?
僕のは最悪でしたよ。
…僕より何倍ぐらい美味しかったですか?
と問い詰めてこまらしてやりたい。
そんな真っ黒どろどろ、腹の中を悟られないように起き上がり、
ふれるだけのキスをしようと、
そうっと近づけた顔に彼の両手が添えられて。
さあ、キスを…
と思いながら彼を見つめる。
すると、彼の低い声が耳を撫でた。
素敵な素敵な言葉が。
思ってもみない素敵な言葉を吐いた彼は…?


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