無神さんちの末っ子ちゃん
□はじめてのおやすみ
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「何してんだよ、コウ」
「んー?ユキの髪の毛いじってる」
「かわいい、ユキ」
風呂から出たユーマがタオルでガシガシと頭を拭きながら、櫛を片手に椅子に座ったユキの髪をいじるコウに尋ねた
アズサはちょこんと椅子に座り髪を結われているユキの前に下から覗き込むようにしゃがんでいる
「よし、ツインテールにしちゃお!」
コウはそう言うとささっとユキの髪を左右に分け、黒いゴムで縛った
「いいじゃねぇかユキ」
「うん」
ユキは髪が揺れるのが楽しいのか、頭を左右に振っている
「服はユーマくんが選んでくれたフリフリだしねー」
「なっ!?仕方ねぇだろ!!何がいいか分かんなかったんだからよ!!」
揶揄うようにニヤニヤしながらそう言うコウに、ユーマは若干照れたように反論した
と、部屋の扉が開きルキが入ってきた
「お前達いつまで準備に時間がかかってるんだ
朝食はとっくに出来てるぞ」
「女の子なんだから時間かかるのは当たり前でしょー?」
「…まったく、今日は買うものが多いんだ早く食べて出るぞ」
「はーい、じゃ行こっかユキ」
「……ん!」
さっと出されたコウの手に、一瞬キョトンとしたものの、ユキは嬉しそうにコウの手を握った
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