無神さんちの末っ子ちゃん
□家族が増えます
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「オラ!買ってきたぞ!」
不幸にも女の子の子供服を買いに行かされる羽目になったユーマはかなり不機嫌な様子で帰ってきた
「あ、ユーマくんおかえりー
その様子だと通報はされなかったみたいだねー」
「悪かったなユーマ、助かる」
「んで、あのガキは?」
「じゃーん、かわいい、でしょ?」
アズサの声にユーマがユキに目を向ける
「……オイアズサ、これ前髪切り過ぎてねぇか?」
ユーマはドカドカとユキに近づき目の前でしゃがみ込むと、ユキは一瞬ビクッとしたように後ずさりする
「あーでもアリか、子供だし」
ユーマはくしゃくしゃと大きな手でユキの頭を撫でた
大きな手に安心したのか、ユキは大人しくされるがままになっていた
ぐぅーーーーーっ
「お?なんだお前、腹減ってんのか」
「……うん」
「オレも腹減ったぁ!ルキ、飯!」
「そうだな」
「オラ、お前も行くぞ!」
「わぁっ!?」
ユーマはユキを片手で抱き上げると、ルキの後をついていった
「ユーマくんこういうのがシュミなのかな」
「フリフリ、だね」
ユーマが苦労して買ってきた子供服は漫画の中のお嬢様が着ていそうなフリルたっぷりの服ばかりだった
「コウ、アズサ、お前達も早く席に着け」
「ハイハーイ」
「うん」
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