詩
□悪夢
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直立した犬がこっちを見てくる
自分より大きい、どこか平面的な犬
ゴールデンレトリバーのようでいて
何となく違う
僕は薬漬けでおかしいらしい
ホントだったら怖いはずのその犬がとっても可愛い
舌をだして、つぶらなタレ目で
撫でてほしそうにしてる
だから、手を伸ばした
そしたら噛まれた
甘噛み
手は固いものに触れた
犬の歯だ
噛まれたら、痛いんだろうなぁ
思ってたら、犬は離れた
そして僕に抱きついた
可愛い
面白い
抱き返したら見えた
僕を追ってきたアイツ等
犬を投げ棄て逃げた
アイツ等は速い
捕まった
姉が
僕は仲間を呼んで、姉を助けに走った
車が走ってくる
姉のいる車が
車の前に立つ
とんだ
あかい
いたい
目の前に犬
怖い犬
目が覚めた
五時十六分
夢だった
犬も
薬漬けも
アイツ等も
怖かった
こわかった