サンシャイン★ドリーム
□薬指にはリングのシャッター
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「あれ、おかしい」
私はパソコンに読み取りされた写真画像を見て首をひねる。事務所から借りている指輪型内蔵カメラの調子がどうも良くない。
レンズがずれちゃったのかな？
このままでも使えないこともないんだけど…少しポイントがあわせにくいかも。
私の薬指にジャストサイズのこの指輪。
見た目は普通だけれど、実は石の部分がレンズで土台はシャッターになっている。
調査の隠し撮りの時に重宝する立派な探偵道具だ。しかも撮った写真は直ぐデバイスに読み取りまでできるという優れもの。
これも清陽さんが作った物の一つ。
清陽さん、何でも作っちゃうんだよね。ペン型発信機とかメカニックに関係ない偽造招待状とかまで。
朔夜さんの事を『あいつは天才だ』っていうけれど、私から見れば清陽さんも充分天才だと思うんだけどな。
だけど清陽さんはそれを絶対認めない。意外と彼は自分に厳しい。