BOOK

□sweet devil
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「んふ、高木ぃ..」
「なに、有岡くん。」

俺の膝の上には有岡くんが乗っかっている。
俺を見上げる顔は今にも溶けそうな表情。

「ね、俺のこと好き?」
「好きだよ。なんで?」

俺の言葉を聞くと、俺の問いには答えずにそのままベッドに突っ伏した。
なんと言うか、有岡くんには計算されまくった可愛さがある気がする。

有岡くんは、俺に『好き?』やら『愛してる?』やら訊いてくる。
その割には、俺のことを放って置きすぎだと思う。

長期の休みの時だけ、有岡くんはマニキュアをつける。
それも、決まって赤いマニキュア。
今も、有岡くんの綺麗な指で輝いている。
多分、前に赤いマニキュアをつけてる人って良いよね的な事を俺がいったから。

たまに化粧をするときだってあるし、女の子が着るようなセクシーな服も着るときもある。
でも、どの有岡くんもみんな可愛いし何よりエロい。

その上に、メンバーの中だけで言わずと知れたビッチ属性でもある。
メンバーと一緒であれば誰これ構わず甘い匂いを振り撒くのだ。

だからなのか俺も若干奥手になりがちで、何回か有岡くんに怒られた事がある。

『ねぇ、高木ってばもっと強引に何か出来ないの?』
とか言われたこともあるし
『よしよしって頭なでたりしてよ。』
とかも言われたことがある。

だから、最近は有岡くんの期待通りに強引にキスをしたり抱きしめたり色々出来るようになった。

「ね、高木ってば、なにボーッとしてるの?」
「え?あぁ、何でもないよ。」
「俺と居るのに他の人のこと考えてたの?」

有岡くんはこんな風に訊いてくることもしばしばある。

「違うよ。有岡くんのこと考えてた。」
「ホント?」
「ホント。な、大貴...」
「なぁに?雄也」

またも溶けそうな表情で俺を見つめる有岡くん。

「今から、シようか。」
「んふふっ、良いよ来て雄也...」

こーやって、また二人してベッドに体を預けて沈んでく。
やっぱり、こんなにエロい有岡くんには勝てそうもない。

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