BOOK

□ウチュウの話
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「伊野ちゃん...?変な顔してどうしたの?」
「ん?あ、何でもないよぉ」
「そう?本番中だから、気を付けてね??」

危ない...顔に出ちゃったのか...。
しかも、まさか大ちゃんに見られちゃうなんて...。

何でかいつもに増して、スカートを履かせたい欲求が強い。
どうしようか考えていると、救いの神様が。

嘘だろ...大ちゃんが...!
じょ、女装?!にこるん風メイクだなんて...。
今日こそ、宇宙が見れる!

大ちゃんの準備が整うまで、ニヤニヤが止まらない。
ヤバい。マジヤバい。

「伊野ちゃん、ニヤニヤし過ぎてキモい。」
「うっせ、大ちゃんの女装だぞ?ニヤニヤしないでいられるかよ。」
「は?俺の知念のが可愛いからな?」
「何言ってんの山ちゃん、俺の圭人のが可愛いし。」
「お前ら全員何言ってんだよ、俺の光のが可愛いだろ。」

ヤバい、謎の彼女自慢に巻き込まれた...!
とか思ってたら

「うるせえよお前ら!可愛いとか連呼すんのやめろ!」

光さんの雷が落ちました。
とか思ったらイチャイチャし始めました。
まじ、リア充爆発しろ!

入る隙もなく暇だったので、高木をいじって遊んでたら大ちゃんの準備が整ったらしい。

あー心拍数半端じゃないなこれ。

ありるーんとか言って大ちゃんの登場を待つ。
てか、焦らしすぎじゃね?

しばらく待ってたら、にこるん風の格好をした大ちゃんが出てきた。

すっ...スカート...。
やっと...やっと俺、未知なる世界を体験できる...。
そう思ってしまったら、行動しない訳にはいかない。
自分の理性にさよならを告げて、俺は大ちゃんのスカートをめくった。


あぁ...確かに宇宙が広がってる...
これが、俺が夢にまで見た大ちゃんの宇宙...。

薮ぅに叩かれたけど気にしない。
もう俺の夢は、果たされたからね。

...でもそのあと楽屋で大ちゃんにめちゃめちゃ怒られた事は言うまでもない...。
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