第1話
朝、目が覚めてリビングに行くとそこに姉さんは居なくて、机には食事だけが置いてあった。
"ちゃんと食べること"
そう置き書きされていた
『朝は食べないって言ってんのに…………姉さんらしいな』
確か引っ越し屋さんくるんだっけ
早く食べておう、そう思って椅子に座ろうとした時だった
手に持っている携帯が鳴った
姉さんからだった
『もしもし』
「おはよう、##NAME1##」
『おはよ、姉さん。どうしたの』
「実は補習が長引いちゃって……引っ越し屋さんが来るまでに帰れそうになくて……」
『じゃあ、自分がやっとくからいいよ。姉さん終わったらそのまま引っ越し先の場所に来て』
「うん。1人でほんとに大丈夫？」
『大丈夫だって。地図もあるしわからなかったら聞くから。心配しなくていいよ』
「うん。ほんとごめんね」
『謝らなくていいって。補習でしょ？頑張ってね』
「ありがとう」
のんびり行こう。
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