リクエスト2、羽華編

□大蛇丸 アジト目指して 何千里
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暁のアジト、そこではイオリたち暁のメンバー達が相も変わらずなニートライフを送っていた。
全員が全員、それぞれ好きな事をやって時間をつぶしていた。
そんな中でもサソリとイタチとデイダラとイオリと飛段と白、人呼んで暁の問題児組たちは奇妙なコスプレをしてはズクダンズンブンと口にしながら緑茶を頭からかぶったり割り箸を地面に並べたりと意味不明な行動をしている。
実はこれ、イオリが外の世界から持って帰って来た遊びなのだというが・・・・・・・ハッキリ言って何が何なのかさっぱり分からない。
おまけに勝敗があるのか、時折「負けたー!」と叫ぶ声がしては叫んだ者が何故かゴパッと血を吐く。
そんな訳分からんゲームをしていると、エプロンをかけたゼツが姿を現した。
「みんな、おやつ出来たよー。」
「今日ハチョコヲタップリ使ッタチョコチップクッキーダ。シッカリ手ヲ洗ッテカラ食ベルンダゾ。」
『やったー!おやつだー!』
イオリたちはそう言うと遊ぶのをやめ、アジトの中に入ると手を洗い我先にとおやつを取り合い出した。
「おい、サソリの旦那!そっちのクッキー、こっちのより大きそうじゃねぇか!うん!」
「そんな事ない!お前の方がでかいだろ!」
「そう言えばイオリ、少し前に話そうとしていたシーチキンで始まるホロリと泣けるいい話はどんな内容なんだ?」
「ああ、そう言えば話してなかったな。ちょうどいい、ここで話しておくか。」
ギャーギャーと騒いだり和やかに話をしたりしながらおやつを食べる、いつもと変わらぬ光景だ。

その時であった。
ガーンッと大きな音を立ててアジトの扉が開いたかと思うと、そこから大蛇丸が入ってきた。
「久しぶりね、暁の諸君!」
声高らかにそう言う大蛇丸。
しかし、全員がおやつの取り合いに夢中で大蛇丸に気がついている者は一人としていない。
「こらー!無視するんじゃないわよー!」
無視されている事に怒り、大声を出す大蛇丸。
するとようやく気がついたのか全員が大蛇丸の方を見て、イオリがゆっくりと大蛇丸に近づいたかと思うとオカリナをハリセンに変えてスパーンと大蛇丸の頭を叩いた。
「いぎゃぁぁぁぁぁ!」
頭を叩かれ、悶絶する大蛇丸。
「人んちに土足で上がるなって教わらなかったのか、お前は!」
そんな大蛇丸を睨みながらイオリはそう言うと、更にパシパシとハリセンで大蛇丸を叩き続ける。
とその刹那、大蛇丸が何やら印を結んだかと思うと手からボワッと霧のような物を出した。
霧のような物はあっという間にイオリたちがいる部屋の中を満たしてしまい、次の瞬間にはイオリたちは全員が気を失ってその場に崩れ落ちた。
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