17歳の悪魔

□11 ソクバク
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「……はぁ…」

凄く濡れてる。
ちょっとしなかったから…敏感になってるんだ。

ゆっくりと指を入れると、すぐに聞き慣れた卑猥な音が鳴りだした。
彼の浴びるシャワーの音とその音だけが静かな部屋に響き、それが凄く私の気分を高揚させる。

そのまま指の動きを速め、どんどんと自身を高みへ推しやれば久しぶりの快楽を感じた。

「はっ…あ……」

ピタリとシャワーが鳴り止む。
そしてガチャッとシャワールームの扉が開く音がした。

やっとあがってきた。

私は密かに口元を歪めると、脱衣所での彼の音を聞きながらその行為を続ける。


彼女なんて関係ない。
だってそんなもの、切っちゃえばいいんだから。

これだけ。

私にはこれしかない。

だから、これであんたを縛り付けるの。


「蓮二さん…好き…」

心にもないことをうわ言のように吐く。

「んっ、あっ…はぁ…」

ヒタヒタと廊下を歩く音が近づいてくる。

私はさらに大きく足を開くと、激しく指を動かした。

「あぁ…あっ!」

ぶるっと衝撃が走り、私は仰け反りながら絶頂に達する。

その際にしっかりと廊下に佇む気配を感じて、私は静かに笑った。
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