long

□浮気な彼氏
1ページ/15ページ





鼻につくような香水の香り。


首筋には俺ではないはずの、真っ赤なキスマークのあと。


胸ぐらを掴んで問い詰めるも、


彼は言い訳するわけじゃなく、面倒くさそうな顔で俺を見るだけ。




高「お前とはさ、本気で付き合ってるわけじゃないし浮気にもなんないよ」

伊「はぁっ?!」




てゆーか。


お前は遊びで俺と付き合って、同棲までしてたてわけ?


悔しくて哀しくて、好きなだけ泣き叫んで暴れた。


愛してるて言ってくれた言葉も。


ずっと、一緒にいようねて握りしめた手も。


俺にとっては、すべてが重要でしあわせだったのに。




伊「お前なんか地獄に落ちろっ!!」




ガシャンと、食器の割れる音が部屋に鳴り響く。


俺が暴れたせいで、思い出の品の数々が粉々に砕け散る。




高「そこまで、責められる意味が分かんないんだけど。俺はお前のことそれほど好きじゃなかったんだよ」




目の前が真っ暗になった。


突然の恋人の異変に、俺はただ涙を流すことしかできなかった。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ