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□キライ、嫌いも、スキなうち
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「ちょ…っ…ちょと待って!!」
「待ってない」
「っ…やまだぁっ!ダメだって…っ」
後ろに宛てがわれた山田のものに、一気に顔が青ざめた。
そんなの絶対無理だって!!
「…っ…いのおちゃん?」
心配そうに山田が、俺の顔を覗き込む。
こんなことする山田が、俺には信じられなかった。
「…っ…く」
「泣かないで…いのおちゃん…」
「嫌いだ…山田なんて…」
覆い被さった山田が、俺を包み込むように抱きしめる。
その行為は、とても優しかった。
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