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□気づいて
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「んでさ〜このロケが大変だったんだよねぇ」


俺の肩を抱き寄せる山ちゃん。


何故か風呂からあがったら、DVD鑑賞。


それも、山ちゃんが主演したものばかり。


「どう?少しは俺に興味持ってくれた?」

「えっ」


隣りでニコニコしてる山ちゃんだけど、俺は笑えなかった。


その笑顔の裏に、何があるのか?


怖過ぎて、山ちゃんの顔が見れない。






眠れない




眠れるわけない…




何故、




一緒のベッドで寝なきゃいけないんだ。




背中にぴったりとくついた山ちゃんは、ガッチリと俺の腹に逞しい腕を回してる。


プ二プ二と腹を揉みしだかれ際どい部分に指が触れそうになった時は、悲鳴をあげそうになった。


「ねぇ、いのちゃん〜起きてるんでしょ?」

「…」


背中に嫌な汗が流れ落ちる。


俺の尻に、山ちゃんの堅いものが当たってるからだ。


「いつまでも寝たふりしてたら、襲ちゃうよー」


くるりと振り向くと、山ちゃんが嬉しそうな顔で俺を見てた。


不覚にもドキリとしちゃた俺…




「いのちゃんが好き」

「えっ…」

「どう?俺のこと少しは好きになってくれた?」


予想外の展開。


まさか告白されるとは…






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