＊ヴィジュアル系＊
□ツインテール
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「昔の日和って可愛いよねー」
「何さ、急に！」
休みだからと来た日和
だけどあたしは絶賛部屋の片付け中
日和の相手をしてる暇は無いから、早く終わらせる為に日和にも手伝わせた
「名無しさん、ゴム無い？」
「昼間っからゴムだなんて！卑猥！」
「名無しさんの頭が卑猥だから！髪の毛のゴムだよ！」
「分かってるよ」
「名無しさん！！」
「あはは！」
日和をソファーの前に座らせて、伸びた髪の毛を結んであげる
最近は黒とピンクが定着してるけど、あたしは昔の日和の髪色が好き
「もうこの髪型はしないの？」
「えーもう無理かなー」
「すっごい可愛いのに！」
雑誌を広げれば日和の女型の姿が載っている
ピンクと金髪のツートンヘアーはクルクルに巻いてて、頭の上には大きなリボン
衣装も短いスカートなんて履いちゃって女のあたしから見てもすっごく可愛い！
「俺も男だからねー可愛いばかりは言われたくないよー」
「そうかなぁ？ほら、これとかちょー女の子！」
結ぶ髪の毛の束を持ちながら反対の手で雑誌を捲る
アップで映る日和は男って言う方が間違えなぐらい女の子ぽい
「あたし、この頃の日和好きだよ」
「…今は？」
「え？」
「今の俺は嫌い？」
顔を上げたせいで結ぼうとした髪の毛が解ける
雑誌に写る頃の面影は少しあるけど、男らしくなった日和
最近はトレーニングもやってるとかでガタイは良くなってきた
「ん〜この頃の日和は好きだけど、今は大好きかな」
「ほんと？」
「本当！可愛い日和もカッコいい日和もどっちも大好き！」
「わー！名無しさんー！！」
反転した日和が抱き付いてくる
その頭をよしよしと撫でた
「ほら、片付け始めるよ！」
「うん」
「髪の毛もオッケーだよ！」
「うん！…ってツインテールじゃん！」
「だって可愛いんだもん」
えへへ、と笑いながら日和から逃げる
高い位置に結んだツインテールが揺れる
可愛い日和もカッコいい日和も大好き