song
□Get Naked
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ホテルの部屋で、女がシャワーを浴び終わるのを待つ。
特にすることもなくて、彼女の荷物が置いてある方を見る。
夜の女みたいだからブランドバッグかと思ったが、そうでもないようだ。
謎が深まる。
「……終わりました」
部屋にあったバスローブを身にまとって、女はシャワー室から現れた。
ベッドに近づいた彼女を引き寄せ、背中に手を回す。
びくっと震える彼女をそのまま押し倒した。
……反応が妙に初だ。
顔をじっと見つめると、女は目を横にそらした。
「おまえ、慣れてないのか」
まさかと思い訊ねると、
彼女はこくん、と小さく頷いた。
夜の女かとばかり思っていたが、どうもそうではないらしい。
急に罪悪感が湧いてくる。
女の顔の横についた手を離し、起き上がろうとすると、
今度は彼女が俺の腕を掴んだ。
「……やめないで。続けてください」
バスローブの紐に手をかける。
女は特に抵抗するでもなく、俺の首の後ろに腕を回す。
耳を軽く甘噛みすると、彼女は小さく震えた。
慣れた手つきで少しずつ身体をほぐしていく。
部屋に響く女の声が、俺を奮い立たせた。