STORY

□Night of Tuesday ☆★
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「はい!有岡さん、八乙女さんOKです!」

「ありがとうございましたー」

カメラさんの声と、共演者の拍手と共に俺達はスタジオを後にする

「大ちゃん、お疲れ」

「お疲れ」

楽屋に入るやいなや、笑顔で言われ、俺も返すと近くにあるお茶を口に含む

八乙女はすぐに帰る支度を初めて、有岡もつられるように座る事なく荷物を手に取った

「大ちゃん」

「ん?」

用意してい八乙女が、言うか言わないか悩んでいるのに気づいていた有岡は彼の言葉にすぐに返事をした

「しっかり休めよ?」

「分かってるよ」

ポンッと肩を叩かれ、鞄からお菓子を取り出し有岡に渡す。「お土産」と言われ、そこには大きく煎餅と書かれている

「ドラマとか出て、疲れ溜まってるんだからさ」

「分かってるよ」

「ならいいけど」

「後、痩せろ」なんて付け足して言えば、有岡もクスリと笑みが溢れる

煎餅を受け取ると「お先!」と言って八乙女は走って出て行ってしまった

「光くんは、この後ソロで雑誌撮影か」

1人になった楽屋に響く自分の声。近くのソファーに倒れるように座ると溜め息をついた

有岡と八乙女は火曜レギュラーとしてある番組に出させてもらっている

だが、最近はドラマや撮影で前までは、楽しいかった番組も終わったときはドッと疲れに襲われる

さっきも、番組の反省会と来週分のちょっとした打ち合わせ

そして、八乙女とのインタビューと撮影

ハードなスケジュールに体がもたない

スタジオに入る前は、お昼前だったのに出れば、太陽は沈み月が主張している


火曜日は楽しい分、しんどい

今も身体が重いもん

でも、無理やり身体を起きあがらせて鞄を持ち、待っているマネージャーの車に向かった
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