STORY
□LOVE Xmas
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「メリークリスマス!」
「うるっさいなーバレット!」
太陽が姿を現した頃だった
ドクターとギークはラボから久しぶりに出て来た。すると、早々に騒がしい声が聞こえる
「そんな事言って、コマンダーも喜んでいるくせに!」
「喜んでねーよ」
「またまたー。ね!ギークもそう思うでしょ?」
急に話を振られて話についていけず、「ほえー」なんて言って誤魔化してみる。そんなギークを見て、隣にいたドクターはケラケラと笑い近くの椅子に座った
そんな彼につられるようにドクターの隣に座れば、すぐそばに置いてあったプレゼントが目につく
「ギーク困ってんだろ」
「ねえ、このプレゼントって誰の?」
なんてツッコミを入れているコマンダーに尋ねた
そんなプレゼントを見たコマンダーは「あぁ」なんて思い出したかのように声を出した
すると、山積みになっていたプレゼントの1つを手に取ると俺に渡した
「殺せんせーから」
「あ、ありがと」
「俺に言われてもね。後で言っときなよ」
なんて優しく笑いかけるコマンダーは何故だか誰よりも年上に見えた
そんな受け取ったプレゼントを見てドクターが「僕のもあるの?!」なんて珍しく騒ぐ
「あれ?ファルは?」
「あーアイツは、そっとしといてやれよ」
「ほえ?なんで」
ギークはファルが好きだった
別に仲間意識とかじゃなくて、ただ純粋に恋愛感情
好きになるのに理由はない。なんてバカップルは言うけどまさにそうだと、この歳になって知った