STORY
□Night of Tuesday ☆★
2ページ/6ページ
「有岡さん。着きましたよ」
マネージャーに肩を揺さぶられて有岡はハッとして目を開く
気がついたら窓の外には、見慣れたマンションが建っている
俺、寝てたんだ…
「…ぁ。ありがとうございます」
降りようとしたときパッと腕を掴まれた。一瞬の出来事で有岡は戸惑うが、すぐに振り返った
「えっと、有岡さん」
心配そうに見てくるマネージャー
「なんですか?」
「明日は、休みを入れてあるのでしっかり休んで下さい」
「え?でも、ドラマ…」
「明日はないそうです。ですから、ゆっくりと休んで明後日笑顔で、」
「分かってますよ」
ニッコリと笑うとアイドルスマイルを見せれば、マネージャーは呆れたように手を離してくれた
そんなに俺ってしんどそう?
そう思いながら車から降りれば、部屋に向かった
エレベーターに入れば、壁にもたれかかり溜め息を吐く
ガチャと音をたてて扉を開く
「おかえり!」
「あれ?伊野ちゃん」
そこには、自分の家のようにくつろいでいる伊野ちゃんがいた
泥棒かと思っちゃったなんて絶対に言えない
「合い鍵で開けた」
ソファーに座りボリボリと、コンビニで買ったのだろうお菓子を頬張り言う
「知ってるよ。聞いてない」
「まぁまぁ。そう、カッカしなさんな。大ちゃん疲れてるね?」
「そんな事ないよ?」
鞄を壁のそばに置くと伊野尾の元へ向かう
そして、有岡は伊野尾にキスをした