STORY
□クゥ。 ☆★
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「ん?なに?」
木の隣にちゃっかり座って、空をぼーっと眺める有岡。
それを、木はぼーっと眺めいた
「いや。お前は、怖くないのか?」
「何が?」
「俺がだよ」
「別にー。同級生なんでしょ?だったら、全然だよ」
物好きもいたもんだな。
珍しい有岡に、どこか興味がフツフツと湧く。そんは自分が普通なのか異常なのか、
でも、それと同時に面倒にも感じる
いや。面倒に感じる感情の方がだいぶ大きいかな、
「あっそ。」
「ふふ。怖がってほしかった?」
「別に」
「ねーねー。相手してよ、」
こいつは、人懐っこい犬なのか?なんて思ってしまうほど仕草を仔犬と重ねてしまう
木は、お尻を持ち上げて有岡とは逆の方向へ歩いていく
近くにいたら、“木と有岡は仲がいい”っていう噂が広がり、コイツにだって迷惑がかかる
そんな事を考えて、動く俺はバカというんだろうか
なのにさ…
「相手してよー」
「なんで、来んだよ」
「たかぎー」
「殴るぞ」
「暇ー」
初対面とは思えない懐きように、木は戸惑ってしまう。でも、心底嬉しかった。