キミを離せない

□キミを離せない〜1
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〜夢莉side〜



今、私は何をしているかって言ったら…



遠目で彩さんの観察をしてる。



彩さんはみるきーさんと距離を近くして、楽しそうに談笑してる。

私からの熱視線にも気づかないみたい。


…何を話してんだか





私と彩さんが付き合い始めたのは、ちょうど3ヶ月前。


私から告白した。




当時から彩さんとみるきーさんは、さやみるきーって騒がれていて…私がその間に入り込む隙なんてないって思ってた。

だけど、私が言葉を詰まらせながらも精一杯想いを伝えると、優しい微笑みで「ええで」って言ってくれたんだ。

まるで夢みたいやった。
まさかほんまにあの彩さんが私なんかと付き合ってくれるなんて。



それからは私たちはよく一緒に帰るようになった。彩さんが仕事の時は帰れないけど、できるだけ一緒に過ごせるようにしてくれた。

告白した当初も好きやったけど、今となってはもっと大好きなんだ。


こんなこと本人には恥ずかしくて言えないけど……。



私の頭の中はいつも彩さんで占領されていて、私にとっては無くてはならない存在。

彩さんもそう思っていてくれたらいいな…








やけど、いつからやろう




彩さんに違和感を感じだしたのは。
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