好きになる瞬間
□好きになる瞬間〜6
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〜飛鳥side〜
昨日、山本先輩に助けてもらってすごく嬉しかったし、かっこいいなって思った。
その上、バスケ部に入らんかってお誘いまでいただいて…
ほんまに嬉しかったんやけど、、
それでもやっぱり私は昔からみるきーさんが好きやから。
三日前に紗英ちゃんに山本先輩とみるきーさんとの関係について聞いてから、二人を見かけると胸が締め付けられた。
こんな状態で会っていいのか分からんかったし…
それにこんな理由でバスケ部に行っていいのか…
って考えたら
『…考えときます』
って返事してた。
もちろん、山本先輩からのお誘いは嬉しかったし、ちょっと行きたいなって思ったけど…
それよりも、私の本能が先に答えてしまっとってん。
『…はぁ。』
愛梨「ため息なんてついちゃって…最近元気ないやん。
バスケ部入ろうか悩んどったのに急に行かんくなるし。何が何だかもうわからんわ」
『愛梨は…?合気道どうなん?』
愛梨「いやーそれがな、結構上手くいってんで!上手いって褒められるし…それになにより、上西先輩とは仲良くなれたし。最高やな。」
すんごい楽しそうや
『良かったやん』
愛梨「私は良かったけど…飛鳥は?急に行かんくなった理由とかあんの?」
『…うーん。なんかね、』
愛梨「…うん。」
『前に………』
私は愛梨に今までのこと全部話した。
山本先輩とみるきーさんの関係のことも。
昨日、山本に助けられて誘われたことも。
全部。
愛梨「ええええ!そんなことあるんやな!」
いったい愛梨はなにに驚いてるのか分からん笑
驚く要素がありすぎんねん。
愛梨「…そんなん、行くしかないやん。気にしすぎやねんで、飛鳥は。」
『…そうかなぁ』
愛梨「私みたいに、ババっと行動にうつさないと、後悔すんで。」
『…愛梨がすぐ行動にうつしすぎなんやと思うけど』
愛梨「……まぁまぁ。それより、彩さんからそんなお声かけもらうなんて、光栄なことやで。…まよっとらんと、見学くらい行ってこい!」
…そうやなぁ
うん、行ってみるしかないよな!
そう意気込んだ昼休みだった。