魔法使いの旅
□信頼
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ガ「あなたと言う人はッ!捕虜を連れ出すとは何をお考えかっ!」
椅子から立ち上がりガルファが言った。
ある意味、予測どおり。
何となくクレナイはガルファが怒鳴ってくる予想はしていた。
ヒ「まぁまぁ、ガルファさん。きっと大丈夫ですよ。」
アー「そーだよ。クレナイが連れてきたんだから。」
ガ「貴様らが甘いから、クレナイ副騎士長の甘言が通ってしまうのだ…」
アーサー達がフォローの声を入れるが怒り心頭というようで未だクレナイを睨みつける。
すると、
魔「それにたかだか数人の獣人族(ビーストラー)にやられる我等ではあるまい、違うか?ガルファ一軍補佐。それとも、ガルファ一軍補佐はその数人が…怖いのか?」
魔理沙はあざ笑うかのごとくガルファに投げかける。
ガ「そんなわけがあるか!!」
ガルファはそう声を荒げると荒々しく席に着きフンと鼻をならす。
ジ「…それで、どうするつもりだ。」
ジンに問われてクレナイは先程聞いた彼らの国の現状について話した。
ガ「だから、なんだというのです?
第一、獣人(ビーストラー)とは不可侵の条約を結んでいます。こちらから首を突っ込む訳にはいきません。」
ガルファはさも、当然です、と言う顔でクレナイを見るが
ク「…いや、突っ込むよ?」
帰ってきた言葉はガルファの頭からブチッと言う音を鳴らせるものだった。