長編『明るく元気に!!』

□3話
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「ここが忍術学園でーす。」
というわけでやってきました。忍術学園
で、デカい・・・
私の目の前には純和風の門がそびえたっている。
こんなの時代劇しか見たことないんだけど、ここってもしかして過去の世界だったりして。
そういえば、きり丸君の格好も時代劇とかで見るのにそっくりだ。しかも幕末が舞台のじゃたくて戦国あたりを舞台にした時代劇によく見かけた服装だ。
(もしかしてここは戦国時代!?)
もうちょっと平和な世界は無かったのかと心の中で思う。
「あ、きり丸君おかえりなさい。その人は?」
あ、男の子が出てきた。胸に事務って書いてあるからここの事務員なんだろう。
まだ若いのに偉いなあ。なんておばちゃんか!私は
「アルバイトの帰りに空から落ちてきた葵さんでーす。」
待て待て!確かにそれは事実だけれども、普通に言うか。この子は
びくびくしながら返答を待っていると
「そうなんだ!はい!入門表にサインしてください」
ズサァ
こけた。盛大に私はこけた。
漫才とかでこけるところは見たことはあるけど、自分がこけることになるとは・・
てかなんなんだ。この子たちは。警戒心が無さ過ぎて逆にこっちが警戒してしまう!

「大丈夫ですか?」

ニコニコと笑顔で聞いてくる。

「だ、大丈夫です。」

「そうですか!じゃあ入門表にサインをお願い

します。」

筆を渡された。

うわ〜筆持つなんて何年ぶりだろう。懐かしい

感覚だ。

「ありがとうございます。どうぞ中へお入りく

ださい。」

慣れなくて汚くなってしまったけれど名前を書

いて中へ入る。

(うわー!)

すごい!門も純和風だったから予想はしてたけ

ど、想像以上だ。

想像以上にデカいし庭は緑多いし、建物はどこ

かの大名屋敷みたいだ。

「きり丸君、とりあえずその人を学園長先生の

ところまで連れて行ってあげて」

事務員君が言う。

学園長先生?まあ学校なら校長がいるのが当た

り前か。

でも、学園長となると立派な忍者なんじゃない

のかな?

そうしたら私のことなんてすぐ追い出されてし

まうかも・・

「はーい、学園長先生の庵に行ってきます」

私これからどうなるんだろう?

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