暗殺少女

□第3話
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私達は、殺し屋


椚ヶ丘中学校3年E組は暗殺教室


────そして



「防衛省から通達済みと思いますが…
明日から私も体育教師でE組の副担任をさせていただきます
奴の監視はもちろんですが…
生徒達には技術面精神面でサポートが必要です
教員免許は持ってますのでご安心を」

「ご自由に。生徒達の学業と安全を第一にね」



椚ヶ丘中学校は名だたる進学校

……私達以外は


「ものわかりのいい理事長ですねぇ」

「フン。見返りとして国が大金を積んでるしな
だが、都合が良いのは確かだ
地球を壊せる怪物がいて、しかもそいつは軍隊でも殺せない上に教師をやっている

こんな秘密を知っているのは我々国とここの理事長とあの校舎のE組の生徒だけでいい」


「やっば!
これ以上成績落ちたらE組行きかも」

「マジか!?
あそこ落ちたらほとんど絶望だぞ
学食も無い便所も汚い隔離校舎で俺等からも先生からもクズ扱い
超いい成績出さないと戻ってこれない
……まさにエンドのE組!!
あそこ落ちるぐらいなら死ぬな俺」

「だよな…
E組みたくならないよう頑張んなきゃ」


廊下を歩いてる烏間とその部下の近くで生徒達がそんな会話をしていた。


(なるほど。極小数の生徒を激しく差別する事で…大半の生徒が緊張感と優越感を持ち頑張る訳か
合理的な仕組みの学校だし、我々としてもあの隔離校舎は極秘暗殺任務にうってつけだが…
切り離された生徒達は…たまったものではないだろうな)


烏間はそんな事を考えながら遠く離れた隔離校舎を見るのだった。
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