輝ける日々

□第1話「はじまりのうた」
1ページ/10ページ



日向町。

都心から特急列車で約2時間半の体よく言えば海と空の美しい港町、はっきり言ってしまえば“田舎”である。


初夏のある日。ひとりの男子学生がこの町唯一の高校・日向坂高等学校に向けて自転車をこぎ、坂道を上がっていた。


??『どんだけ長えんだよこの坂……』


彼の名は石田海斗。この日からこの学校に通うことになった転校生である。


"ガシャン!!"


石田『ハァ…ハァ…やっと着いた……』


なんとか学校にたどり着き駐輪場に自転車を停め、職員室に向かう。


石田『失礼します。今日から転校してきました石田です。森野先生はどちらですか。』

森野「初めまして。今日から君の担任になる森野です。よろしく。」

石田『よろしくお願いします。』


担任の森野と挨拶を終え、教室に向かう。


森野「緊張してるか?」

石田『してるように見えます?』

森野「ウチの生徒はみんないいヤツだし、そういう風に言えるんだったら大丈夫だ。じゃあオレが呼ぶまで待っててくれ。」


そう言うと森野は教室に入っていった。


森野「はい、それでは今日からウチのクラスに来た転校生を紹介します。石田!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ