菖蒲

□夜よ踊れ
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いつもの俺なら強引にでも犯しているだろう
でも俺の中の何かがブレーキをかけている

増『わかった、何もしない、でもここにいてくれ』

「ありがとうございます。貴方はお優しいのですね」

彼女の頬に一筋の涙がつたう

なんだか調子が狂ってきて
柄にもなく髪をくしゃくしゃと乱した


それから無言の時間が続いた

俺の自身は欲情したまま治まることを知らない

増「ごめん…ちょっと目瞑ってて」

「はい!わかりました」

彼女は純粋に目を瞑った
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