Don't Mind !
とある日常。
真選組にて。
「う゛ぉぇ…………」
「…歌蓮ちゃん。ヒロインが仮にもそんな声出しちゃダメでしょ……」
山崎はやんわりと注意をする。
が、彼女の耳には入らない。
なぜなら。
「うぇっぷ。……飲み過ぎた……」
「どんだけ飲んだんだよ!!!」
「あ、あ゛ぁ゛…頭が割れるぅぅ…」
初の二日酔い。
「あれ、目が回るんだけど。アレ、なんか目の前にミントンラケット持った妖怪が見えるんだけど……」
「それ、俺だからァァア!!てか妖怪って何ィィィ!!?」
歌蓮はそれこそ死にそうな表情で答えた。
「頼むよ、妖怪ザドミン(ザキ+ミントン)。
頭痛くて死にそうなんだ……。
あ、池の向こうにおばあちゃんが手を振ってる」
「ザドミンって俺のこと!!?つか何その某ゲームみたいな名前!!果てしなく意味不なんですけど!!!しかも池って近ッッ!!またげるじゃん!!ジャンプしたら届くじゃん!!!」
その時、歌蓮はガバッと陸上選手もアラびっくり!なほどの俊敏さで起き上がり(この間わずか0.3秒)、蒼白な顔で口元を押さえた。
「ぅぶっ……!!!」
「ギャアァァ!!!!やめてェェェ!!!ヒロインがゲロ吐いたとかシャレになんないからァァァ!!つか史上初になっちゃうからァァァ!!!!」
「……………!!!!!」
ゴスッ(歌蓮が山崎をぶっ飛ばした音)
「ぶげらっ」
(オエェェェェ………!!!!)
(史上初ゥゥゥ!!!)
(やっちゃったよ……マダオの仲間入りだよ……)
――――
感謝を込めて拍手更新しました。
長らく更新停滞して、
ごめんなさい。