短編

□炭酸
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春にもかかわらず太陽の日差しが刺さる。
天気予報も見ることなく着てきた長袖。
肌にうっすらと汗が浮かぶ。

「あっつ……何か飲もうかな」

自販機の前に立つ。
季節外れの暑さに少しぼぉっとする。
お金を入れる音が、涼しさを呼ぶ。

「あれ、北条さん。珍しいねキミも勉強に来たのかい?」

「あ、不二くん。うんそうだね」

話しかけてきたのは同じ委員不二。
北条は不二に目線を合わせたまま
自販機のボタンを押す。
ガコンと音を立て落ちてくる。
その落ちてきた飲み物を手に取る。
その後、不二も買う。

2人は近くのベンチに座る。
不二はクラフティーの桃を開ける。
ほんのりと桃の匂いが辺りに広がる。







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