小説
□5 jhxrm
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詩で詰まったらしく俺の作業室にわざわざ助言をもらいに来た。
「ありがとう、ナムジュン。」
「いいよ、そんな大した事じゃない。」
彼の表情は来た時よりずいぶんと明るくなっていた。彼の事をサポート出来たと思うと何だか嬉しい。
きっかけは俺らと言っても、ここまで音楽を作る事をモノにしている事に感心していて、その努力を尊敬している相手でもある。
ところで、彼は穴があきそうなくらいこちらを見つめてきていた。
「な、なに?」
「解決したらスッキリすると思ったのに、まだナムジュンと一緒にいたい。」
「すぐ帰れなんて言わないよ。」
「よかった。」
笑顔で俺を見る彼に不覚にもドキッとした。
本当に彼は不思議な魅力がある。メンバーみんなにそれぞれ大きな魅力はあるけど、彼は特に人を惹きつけるものがある。
「ナムジュナ!」
「何...んっ!!」
この唐突で過激な愛情表現然り...。
「やっぱりナムジュンの唇は最高だ。」
「だ、だから、いくら好きでも急にキスはしないでって...。」
「でもさせてくれるのはそっちだよ?」
これは俺には敵わない。そして手に負えない。彼は愛される天才だ。
俺もこれからも愛している。
-End-