【銀魂】河上万斉 夢

□2話
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目を覚ますと、見慣れない和室に寝かされていた。丁寧に血がついていた着物ではなく、新しい綺麗な寝る用の着物に着替えさせてもらっていた。

「ここは......」

「起きたっスか!?あんた、丸2日も寝てたんすよ!?てか、大怪我負ってたし、あんた何やらかしたんスか?」

赤い着物でミニスカを履いている金髪の女性が、捲し立てるように、体を起こした私に質問してきた。

「え、えっと......」

「入るでござるよ」

私が困っていると、襖の外から声が聞こえ襖が開き、男が入ってきた。
その人は、天人に切られそうになったところを助けてくれたあの男性だった。

「すまないでござるな、また子。彼女は、最近巷を騒がせている''天人斬りの ##NAME1#''でござる。主、幕府にも天人にも追われてるのでござろう?晋助がうちに来いって申していたでござる」

「うち?...」

「そう。鬼兵隊でござる」


私は目を疑った。

ーーえ、ここ鬼兵隊の本拠地だったの!?

「鬼兵隊は天人と提携を組んでいるから、ここにいれば安全でござるが...どうする?」

どうするもなにも、私はここに居るしかない。天人も、幕府も血眼になって私を探しているだろう。その上鬼兵隊も敵になったら私は生きていけない。

「ここに置いてください...雑用でも何でもします!!」


頭を下げ、頼み込む。

「そんなに堅くならなくていいでござるよ。むしろ、 ##NAME1#にここにいて欲しくて、こっちがお願いしなきゃいけない立場なのでござる」

サングラスをかけた男性は、苦笑いを浮かべながら私の背中を優しくさすった。

「おっと、名乗るのが遅れたな。拙者、河上万斉と申す」

「あたしはまた子っス!れみ、これからよろしくっス!!」

「よ、よろしくお願いします」

万斉さんと、また子さん...か。悪い人達じゃなさそうだけど、用心しよう。また裏切られるかもしれないし......

ガラッ

「入るぜー。よぉ、お前が ##NAME1#だな?俺は、鬼兵隊全体をを仕切る高杉晋助だ。入ったばかりで悪いが、お前には早速、幹部の座について欲しい。お前は太刀筋もよくて、そこそこ強い。それに、うちにはまだ医者がいないから、怪我人も見てくれると助かるぜ」

柄物の着物を着て、片目に包帯を巻いている高杉晋助と名乗る男性が、部屋に入ってくるなり、一気に話してきた。

「私が幹部に?本当にいいんですか?」

「あぁ。他に代わりはいねぇよ」

「......分かりました。お受けします!!」


鬼兵隊の幹部か。やるしかないが、やっていけるだろうか......
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