戦国無双

□[裏 風魔]不死の病(中編)
1ページ/1ページ

北条家の家紋を付けた武士に連れられて、

綺麗な侍女達に着物や化粧を施され、

気付けは部屋の前まで来ていた。

「あ、あの失礼します。」

しがない村人である私は風魔一族筆頭の嫁に嫁がされることとなった。

私の何処を気に入ったのか…?

私は相手の殿方の事をほとんど知らない。

皆が口を揃えて言うことは1つ。

「あんな恐ろしい人に嫁ぐなんて…可哀想に…」

そんな人が私の何処を気に入ったの…?

「入れ。」

相手の低い声が響く。

「失礼します。」

私は襖に手を掛けて、扉を開くと誰も居ない。

「あ、あの…風魔様…?」

私は恐る恐る足を進めていく。

奥の部屋だろうか…私は足を進める。

「っー!」

奥の部屋を開けると、そこは布団の敷かれた部屋だった。






「不用心な女だ」

「え…!!??」

男の声が後から、耳元で囁くように響く。

その時には視界が歪み、気付けば布団の上に押し倒されていた。

「ふ、風魔…様……?」

目の前には長い赤髪で大きな体躯、顔は人相を分からなくするために白黒塗られた化粧の男が居た。

冷たい瞳で私を見つめ、蛇に睨まれた蛙のように動けずにいた。

「ああ。そうだ。
くくく…怖がるな…気が付けば全てが終わる」

風魔様は私の唇に触れると、そのまま口付けを落とした。

「んっ、ふぁ…」

身体の中の酸素を奪うように熱く…甘く…。

思考がぼんやりとしてくる。

「っ、あ、くっ…ん…」

唇が離れたと思うと、首に痛みが走る。

「白い肌には赤が似合うな。」

風魔様は私の着物に手を掛けると、帯の紐を緩める。

「やっ…!」

「傷1つ無い綺麗な肌だ。」

手が乳房に触れる。

「っんー!」

身体を震わせると焦らすように震えると、艶やかな笑みを浮かべる。

「誰にも触れられたことがないような反応だな。」

風魔様は舌で転がす様に乳首を舐めると手が下へと伸ばし、肉芽を触れる。

肉芽を触られる度に痺れるような感覚が襲う。

「っー!やぁ、な、何…あ、」

「可愛い声…もっと聞かせろ…。」

風魔様は私の足を開かせると肉芽を舌で丁寧に舐める。

「やぁ、…っー!だめ、変になって…っ、っー!」

身体がビクビクと震える。

頭が真っ白になりそうになる。

「達したか…。蕩けそうな顔…くくく…」

風魔様は肉芽を舐めるのを辞めず、何度も私を責め立てる。

「っー!あぁ、やっ…っー!!!っー!」

「そろそろ、我も癒してもらおうか…」

風魔様は衣服を脱ぎ捨てると、傷だらけの鍛え上げられた身体が露になる。

「っー!」

反り勃った大きな逸物を私の秘部に宛てがわれる。

「あっ、あの…風魔様…私........。」

「初めて…なのだろう?そんなことは知っている。我が貰ってやる。」

風魔様は逸物を子宮へと押し進めていく。

「痛っー!やっ、壊れ…」

痛い…こんなの入らない…。

風魔様は痛がる私を思ったのか、逸物を推し進めるのを止める。

「風魔様……?」

風魔様と目が合う。

「…。…うぬは、我を知らぬか……。」

「…??うっ、っん…!」

口付けをされながら、ゆっくりと腰を動かす。

子供をあやす様に優しく頭を撫でる。

風魔様は本当は優しい人…?

「うっ、ん、ふぁ…あ、…」

気付けば痛みは消えていた。

「あ、ふぁ、あ、くっ…!」

「我を受け入れたな…」

風魔様は子宮の奥を突くように、責め立てる。

「あっ、っー!あ、くっ、んんっ…!」

身体が痺れるような快楽が襲う。

「あ、やっ、また…来ちゃ…う…っー!」

1度達した身体はすなおだった。

ここから、何度も何度も口付けを落とされ、何度も何度も身体が達した。

「ゆの、愛している。我意外にその顔を魅せるな。いいな?」

私は風魔様の言葉に頷いた。

「くくく…良いだろう。なら、褒美をくれてやる。しっかり、子宮で受け止めろ…。くっ、っー!」

「っー!」

子宮に暖かいものが注がれるような…身体が熱い…。

ぐったりしている私に口付けを落として、風魔様は私に布団を掛けた。

「うぬは我のものだ。愛している。」

風魔様の優しい眼差し…。

この人…何処かで…?

私は考える余地もなく意識を失った。










追想ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

我は風魔一族筆頭、風魔小太郎。

混沌の風に紛れ、誰もが恐れる忍。

我の大きな体躯に顔を隠す為の化粧。

恐れない人間の方が少ない。

しかし、そんな我にも可愛がっている犬がいる。

モフモフとした毛並みに我へ向ける忠実な眼差し…愛おしくて堪らない。

「どれ…今日も可愛がってやろう…」

我はいつも居る場所へ足を進めると先客がいたのだ。

「わっ、くすぐったいなぁ…君、家族はいるの?」

村人の女か…?偉く懐いているな…。

他の人間には懐かないようにしているのに…不思議な事もあるものだ。

「……。」

気付けば幸せそうに笑う彼女に目を奪われていた。

我の気配に気付いたのか…我が浮かれていたのか…気づかれてしまったようだ。

「…?誰かいるの…?」

我の姿を見られては怖がってしまう。

我は急いで化粧を落とし、赤い髪をカツラで隠した。

「や、やぁ…はじめまして。その犬俺のなんだ。」

忍は潜入の任も任される。

この程度、どうということは無い。

しかし、犬にはお見通しのようでそそくさと駆け寄ってくる。

「貴方の?可愛いですね。私はゆの。貴方は?」

「おれは、小太郎。ゆのか素敵な名前だね。」

ゆのは少し恥じらうように顔を赤く染める。

「あ、ありがとう…。あ、私…もう行かないと…!小太郎さん、また会えますか?」

「ああ、また会えるよ。ゆのが会いたいと思うなら…」

「なら、会いたいです。」

ゆのは、そそくさと駆けて行ってしまった。

我は愛おしい人を見つけてしまったようだ。

我はゆのを手に入れたい。

例えそれが、うぬを傷付けることとなったとしても…。

願わくば、我を許してくれ。






END
次の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ