戦国無双

□[裏 清正]喪失と焦燥
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俺は初めて会ったときから、

「清正様…?」

「あ、あのよ…ゆの。俺、ずっと前から…好っ…」

「おい、貴様、戦前に何をうつつを抜かしている?」

「っー!申し訳ありません!三成様!」

ゆのは三成の声に驚いてから、俺に向けて礼をすると、急いでその場から離れてしまった。

俺は最後のチャンスだと知らずに彼女を見送る。





それから、数ヶ月後。

三成とゆのは恋仲となった。

そして時は経ち、

豊臣の家を守りたい俺と

最後まで意志をつらぬいたい三成とで別れた。








俺はゆのの居る部屋へと足を進める。

彼女の泣き声が聞こえる。





三成は俺に1つだけ俺に頼み事をした。

どうしてもそんなことを願ったんだ。

ゆのを悲しませるだけだぞ?





足取りが重い…こんなにも嬉しい事なのに…。

なんで…俺は了承してしまったんだ。






そうだ…



普段お高く止まっているあの三成が俺に頭を下げたからだ…。

俺は胸を締め付けられる想いを殺し、承諾した。






「急がないと…守れるもんも守れなくなる。」








俺は泣き声の聞こえる襖に手を掛けて…そして開く。

「入るぞ、ゆの」

「清正様…ごめんなさい…私…三成様に置いてかれてしまったみたいです…。」

悲しそうな顔の彼女を見ると身体が勝手に動いてしまう。

「っ、清正さ…!」

俺はゆのを抱きしめていた。

「俺があの時言えなかったこと…今言わせてくれ。」

俺は口付けをして愛おしそうに彼女を見つめた。

「俺はゆのが好きだ。俺と夫婦になってくれ。」

答えは知っていた。

「清正様…ごめんなさい。私の中では三成様が全てなのです。」

「そう来ると思ってたよ…。」

でも…ここで引下がる訳には行かない。

「ごめんな…。」

「えっ…きゃっ…!」

俺はそのまま押し倒した。

そのままゆのに口付けを落とした。

「んっ、ふあ……くっんっ…。」

ゆのの酸素を奪うように深く口付けを落とす。

好きだ、好きだ…お前を独り占めしたい。

口付けを落とす度に欲望が抑えきれなくなる。

「はぁ、ぁ…き、清正様…。」

唇を話すと空気を求めるように息を荒くする彼女。

俺はゆのの着物の帯に手を掛け一気に解く。

「やっ…!やめて…」

白い美しい肌が顕になり、首筋に噛み付いた。

「っー!」

「こんなに白い肌初めて見たぜ。跡が綺麗に残るな。」

「お願いします…やめて下さい…。」

震えた声で懇願されるも聞いてやる気は無い。

「…。」

俺はそのまま胸の膨らみを下で吸い付くように愛撫する。

「ひゃっ…、やだ…」

「もう、乳首固くして…三成ともヤってんだな。」

三成の奴…結婚はしてなくとも、やることはちゃんとしてんだな。

「っ、んっ…」

可愛い声を上げるゆのに興奮してしまう。

「ダメだ…早くお前の中に入れてぇ。」

俺はゆのの下腹部へと手を伸ばし、濡れた秘部に指を入れる。

「ここに俺のモノ突っ込んで、三成のことなんか考えられねぇ程、何度もイかせてやるよ。」

俺は宣言通りに逸物を取り出すと、ゆのの秘部へと宛てがう。

「お願いです。それだけは…」

「ごめんな…俺の事許さなくていいから、」

「っ…!」

ゆのは痛そうな顔をして俺のモノを受け入れていく。

「っ…!三成とは1年前に別れたきりか?偉く狭いな…。」

「いや、抜いて…」

涙をボロボロと流しながら懇願するゆの。

「まずは慣らす所からか…。痛かったら俺の身体にしがみついていいからな?」

俺は彼女に覆い被さるようにして腰を動かす。

「やっ、あっ…まって…!痛っー!」

長らく性行為をしていない身体は痛みを伴い、俺の背中に爪を立てる。

「清正様…あ、くっん…だめ…」

俺は彼女の膣の締めつけに、

彼女の甘い声に

彼女の切ない顔に思考がやられる。

「ゆの、好きだ。愛している。三成のことなんか忘れちまえよ…」

俺はゆのの膣奥を押し潰すそうに激しく腰を振る。

「っ、あ、あぁ、やっ…っ…あ…!」

「俺の事を嫌ってくれても構わない。恨んでくれても構わない。」

「あ、っ、だめ…それ以上は…あ…!くっ…!」

「ただ1つだけ…約束してくれ…」

俺はゆのへ口付けを落とす。

「俺はお前の側を離れないから…お前も俺の側から離れないでくれ。」

「清正…さ…まっ、っー!」

ゆのは俺の言葉と同時に果ててしまう。

「イってくれたか?嬉しいよ。俺の逸物を受け入れてくれたんだな。じゃあ、ここからは遠慮はしねぇよ」

俺は腰を無我夢中で振り、彼女の達したばかりの体を更に犯し尽くす。

「あ、…っー!い、や…っー!っー!」

1度達した身体は壊れるように達し続ける。

「ゆの、ゆの、中に…出すから…ちゃんと受け止めろよ…あ…くっ!」

俺はゆのの膣の中に欲を吐き出す。

ゆのの膣から溢れ出す白い液体が生々しい。

「なぁ、俺のこと嫌いか…?」

「……。」

彼女は泣き出しそうになりながらも、首を縦には振らない。

「ゆの、三成は…。」

俺はこの言葉の続きを言えず、そのまま彼女を抱き寄せた。














ーーーーーーー追想ーーーーーーー

ゆのを抱く数日前…。

俺の眼前には長い髪の生首が1つ。

「お前はゆのを幸せにしてくれ…俺の分まで…」

男の顔を見るとそう聞こえるような気がした。

「分かってる…お前との約束は必ず守る。」

俺は首の前でそう呟き涙を流した。





ゆのはまだ、彼が死んだ事を知らない。

「三成様は、私にとっての幸福なの…」

そう言って幸せそうに微笑む彼女の顔が忘れられない。

いつこの事実を知らせればいいのか…。

ゆのはこの事実を知れば正気を保っていてくれるだろうか?

後を追って死を選ばないだろうか…?

今はまだ敵国に置いていかれたと思っているが、隠し通すのも時間の問題だろう…。





早く…俺のモノにしないと…。

お前まで失ったら…俺は…。





END
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