一章 出会いと告白
□ニ 始まり
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元ユグノア城跡地にて
ようやく手に入れた虹の枝は茶髪のサラサラヘアーの青年、イレブンの勇者の力により、仲間達に6つの色のオーブを集めて祭壇に捧げる映像を見せた
それを見た青いツンツンヘアーの青年カミュはイレブンにレッドオーブを出してこう言った
カミュ「それじゃあこいつはイレブンに預けるぜ。本当なら俺に必要だったが、こういう事なら仕方ないからな」
イレブンはレッドオーブを手に入れた
また、黒く長い髪を後ろで一つに束ねた女性マルティナと赤い帽子を被った白いヒゲが特徴の老人ロウもそれに続く
マルティナ「ロウ様、仮面武闘会でもらったイエローオーブ。売らずにいて正解でしたね」
ロウ「うむ。使い道がわからず、危うく旅の金に変える所じゃった」
イレブンはイエローオーブを手に入れた
ロウ「祭壇のあった場所は命の大樹の真下....おそらく始祖の森と呼ばれる秘境じゃろうて。イレブンよ、道は決まったな。残り4つのオーブを集め、始祖の森にある祭壇に捧げるのじゃ」
赤い服を着て金色の髪をした子どもの姿のベロニカと、その妹である緑の服を着て金色の髪をした女性セーニャは疑問を持っていた
セーニャ「残り4つのオーブ....でもいったいどこから探せば....」
ベロニカ「オーブといえば子どもの頃、海底に沈んだオーブがあるって聞いたけど、そんなの雲を掴むような話だものね....」
そんな時、マルティナが何かを思い出す
マルティナ「....!そういえばロウ様、数年前にオーブを調べていたという人に助けられましたよね?」
ロウ「おお!そうじゃったな!確か名は....... ラースじゃったかのう。そやつが育ったという村の場所を教えてもらったのう。
ダーハルーネの横にある霊水の洞窟の横にある道を抜けた先にある山のふもとじゃったか。じゃが、彼は放浪していたはずじゃ。会えるとは思えないがの」
カミュ「オーブを調べてたなんて物珍しい人もいたもんだな。まあ情報も少ねえみてえだし、その村とやらに行ってみるとしようぜ」
黒い髪で奇抜な服装をした体格のいいオネエ、シルビアがこの後の行動を決めた
シルビア「それじゃあまずは、私の船ちゃんが泊まってるネルセンの宿屋まで戻りましょうか。そこから兵士ちゃん達に気をつけながら、ダーハルーネの近くに船を停められる場所を見つけましょう」
霊水の洞窟奥地
シルビア「洞窟の横に道なんてあったのね〜、最初来たときは気づかなかったわ」
カミュ「まあこういう山の周りは道が複雑なもんだからな、仕方ないだろ」
数分後
セーニャ「あ!出口が見えてきましたわ」
洞窟から出ると、そこは木が鬱蒼と生い茂る森に出た
ベロニカ「でも、今度は森が広がってるわね。本当にこの先に村なんてあるのかしら」
ロウ「地図にも載っていない小さな村だと言ってたからのう。ただ、道は少し整備されてるようじゃな」
獣道程度ではあるが、どうやら人が二人横並びで歩ける程度には道があるようだ
その時
カミュ「おい!みんな戦闘準備に入れ!魔物の群れだ。こっちに気づかれたぞ!」
先頭を歩いて警戒していたカミュが全員に指示を出した
その奥からはかなりの魔物の群れがこちらに向かってくる
シルビア「ちょっと!かなりの数じゃないの!どうしてこんな所にたくさんいるのよ!」
マルティナ「ひとまず手分けして倒していくわよ!」
全員が武器を構え、応戦態勢に移った
別の場所では
焦げ茶色の髪をした青年が草原を歩いていた
???「ふぅ...久しぶりにこの景色をみるなぁ...懐かしいぜ.....皆はあれから元気にしているだろうか。ん?あっちが騒がしいな、誰かが戦ってんのか?様子を見に行ってみるか」