一章 出会いと告白

□四 出会い
5ページ/5ページ

プチャラオ村 宿屋


宿屋のテーブルで三人は喋っていた


ラース「まさか宿をタダにしてくれるとは、ラッキーだったな」


マルティナ「そうね。出費が少なくなっていい事だわ」


ロウ「マルティナよ、寝ていなくて大丈夫かの?」


マルティナ「はい、ロウ様。薬が効いてきたのかだいぶ楽になってきました」


ロウ「それはよかった.... ラースや。これまでの戦闘を見ていると、お主はかなり腕も立つし、頭も回るようじゃの。どこで教えてもらったんじゃ?」


マルティナ「そうね。かくとう技もかなり洗練されてるし気になるわね」


ラース「俺はガラッシュという村で村一番の戦士になるために育ったんだ。剣と体術はそこで教えてもらってな、魔法は俺のじいさんからだな。


頭が回るかどうかはわからねえが、まあ一人旅してると色々考えなきゃだからな。自然と身についたのかもしれねえ」


ロウ「ガラッシュ?聞かない名前じゃのう。どこにあるんじゃ?」


ロウは不思議そうにたずねた


ラース「山の近くにある小さな村だからな。地図にも載ってないんだ。場所は、ダーハルーネの横に洞窟があって、そこの横道を抜けた先にある山のふもとにあるんだ」


ラースは自身の袋から世界地図を取り出して説明する


マルティナ「そんな所に村なんてあったのね。全く知らなかったわ。でも、村一番の戦士になりたかったのならどうして旅をしているの?」


ラース「まあ色々あるんだが、俺には村やオーブの為にやらなきゃいけない事があるんだよ」


ロウ「オーブ?あの宝石みたいなやつのことかの」


ラース「ああ。俺の村はオーブを研究していてな。その研究の結果、ある事がわかったから俺は旅に出たんだ」


マルティナ「そうだったの。これ以上は聞かないでおくわね。何だか知られちゃいけない事もあるみたいだし」


ラース「すまねえな。それじゃあ俺はこの辺で。お互い旅してるから、またどこかで会えるかもな。そしたらまた話そうぜ」


ロウ「こちらこそ、色々助けてくれてありがとのう」


マルティナ「また会ったら声かけるわね。楽しかったわ」


ラース「ああ、じゃあまたどこかで!」


ラースとマルティナ達は手を振って別れていった


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ロウ「これがラースとわしらの出会いじゃな」


セーニャ「頼りになる方なんですね、ラース様は」


マルティナ「ええ。だからまた会えた時は恩を返そうと思っていたんだけど....」


シルビア「こんな事になっちゃったからねえ。あまりこちらも突っ込めないことだし、仕方ないわ」


カミュ「今はそっとしておいた方がいいかもしれないな」


マルティナ「.....やっぱり私、ラースの様子見てきます!」


マルティナは決心したようにガラッシュの村へと歩いていった


イレブン「あ、マルティナ。僕も行くよ」


イレブンもマルティナに続いて村に向かっていった


ベロニカ「イレブン、マルティナさん、気をつけてね」


次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ