一章 出会いと告白

□七 人魚
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セーニャ「それではまず海に出る必要がありますわ」


ロウ「そうじゃな。ソルティコヘ行って水門を開いてもらおう。わしはあそこの領主のジエーゴ殿と知り合いでの。声をかければ開いてくれるじゃろう」


イレブン「わかった。それじゃあソルティコヘ向かおうか」


その後、ソルティアナ海岸


ラース「それじゃあ、ここから南へ行けばソルティコの街だな」


カミュ「ここも魔物が増えてきたからな。気を付けていくぞ」


ソルティコの街 入り口


シルビア「ああ、そうだわ。私、外でお花摘みしてくるわね。さっき綺麗な花畑があったのよ〜。お話が終わったら、また声かけて頂戴ね」


シルビアは少し焦るように街から出ていった


ベロニカ「急にどうしたのかしら....シルビアさん」


ロウ「この街の領主ジエーゴ殿の家は、ここから向かって左側にある一番大きな屋敷に住んでおる。


)コソッ それと、ワシがユグノアの前王であることはジエーゴ殿には伏せておいてあるのじゃ。ここでは旅人のロウとして話を合わせてくれ。それじゃあ行こうかの」


ロウはイレブンにラースが聞こえないよう後半を静かに話した


ジエーゴの屋敷


屋敷に入ると、中年ほどの男性の執事がロウに話しかけてきた


セザール「おお、ロウ様。おひさしゅうございます。本日はお連れ様もお見えのようで」


ロウ「セザール殿も元気そうで何よりじゃ。今日はジエーゴ殿に用があるんじゃが、おるかのう?」


セザール「申し訳ありません、ロウ様。ご主人様は本日、デルカダール城の方に剣術の講義に向かわれておりまして、しばらくご不在なのです」


ロウ「ふむ、仕方ないのう。また各地の歴史や文化などについて語りたかったのじゃが」


セザール「ロウ様の見識の広さにはご主人様も大層感銘を受けておりました。ロウ様と会える日を楽しみにしておられましたよ」


ロウ「では話はまた次の機会にするとして、ジエーゴ殿がいないのであれば、代わりにセザール殿に頼むとしよう。


実はさらなる見聞を広めるために外海に出ようと思ってな。水門を開けてほしいんじゃが頼めるかのう?」


セザール「もちろんでございます。他ならぬロウ様の頼みを断っては、私がご主人様に怒られてしまいます。


それでは私が水門を開けておきますので、皆様は船に乗って水門の前で待っていてくださいまし」


ロウ「かたじけないのう、セザール殿。ジエーゴ殿にもよろしく伝えといてくれ」


水門にて


カミュ「お、水門が開いたな。これで先に進めるぜ」


ロウ「おお、セザール殿がこちらに手を振っておる。ありがとのう」


みんなで手を振る


シルビア「!?」コソコソ


シルビアは身を縮め始めた


ラース「?(シルビア?なんで隠れるんだ?)」


セザール「おや?あのお方は....」
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