一章 出会いと告白

□十五 クレイモランへ
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次の日、宿屋


ラース「そういえば、イレブン。少し思い出したんだが、ネルセンの宿屋の近くに今は滅んでしまったが、昔はそこにバンデルフォン王国ってのがあったんだ。


村の書物によれば、昔そこにパープルオーブが国宝としてあったらしい。なにか手がかりになるものがあるかもしれない。行ってみないか?」


イレブン「ほんと!?じゃあ行ってみようか!何か見つかるかも!」


ネルセンの宿屋


ロウ「確か、ここから右に進んだ場所じゃったな、今は王国の姿は見るも無残じゃがのう」


バンデルフォン王国跡地


イレブン達は何かないか周囲を手分けして探していた


カミュ「おい、イレブン。こっちのほうに階段があって、その奥に魔法の扉があったぞ」


イレブン「ありがとう、カミュ。入ってみようか」


イレブンは魔法の鍵を使い、中に入った


セーニャ「ここは、宝物庫みたいな場所でしょうか」


中には宝箱や古くなった武器などがおいてある


イレブン「あっ!パープルオーブあったよ!」


イレブンは宝箱の中から紫色に輝くパープルオーブを見つけた


イレブンはパープルオーブをてにいれた


ベロニカ「やったじゃない、イレブン。これで残るはクレイモラン王国にあるブルーオーブだけね」


マルティナ「それじゃあクレイモラン王国へ向かいましょう。場所は外海に出て、北に向かった大きな大陸よ」


クレイモラン王国 入り口


雪が降っており、辺り一面も真っ白な雪景色となっている


ロウ「さあ、着いたぞ。ここが美しき雪の都クレイモラン王国。ここにはブルーオーブがあるはずじゃ」


ベロニカ「うー。寒い寒い。雪の都とかどうでもいいから、早く中に入りましょう」


マルティナ「.........」


マルティナも寒いのか両腕を手で擦っている


ラース「マルティナ、ほら」


そんなマルティナを見たラースは自身の茶色のコートを着させた


マルティナ「え......あ、ありがとう。でも、ラースも寒いでしょ?」


ラース「まあ薄着になったから寒いが、すぐ宿屋に行けば大丈夫だろ。男だから女性より頑丈だ」


シルビア「(うふふ、かっこいいじゃない、ラースちゃん。気付くのが早いわね)」


セーニャ「でも、城門がおかしいですわね。何かに覆われていますわ」


ラース「ん?おい、これは全部氷だ!城門が凍ってるんだ」


ラースの言った通り、城門は巨大な氷で覆われて開かなくなっていた


セーニャ「まあ!この寒さで凍ってしまったんでしょうか」


ベロニカ「もう、セーニャ!いくら何でも城門がこんな風に凍っちゃう寒さだったら、ここの人達はどうやって生活してるのよ」


ラース「前に来た時も寒かったが、こんな事にはなっていなかった。それに、その時よりかなり周りも寒いしな」


ベロニカ「どうすんのよ、ラース。オーブはクレイモランにあるのにこれじゃ入れないじゃない」


ラース「確か裏口があると話に聞いた事がある。どこかにあるかもしれない。イレブン、探してみよう」


その後


イレブン「あ、あったよ。この扉だと思う。入ってみよう」


イレブン達は魔法の鍵を使い、裏口からクレイモラン王国へと入った


クレイモラン広場


そこには城、家、草木、人までが凍りついていた


ベロニカ「ウソでしょ。どうなってるのよ、これ。城も人も町も全部凍ってるわ」


セーニャ「ほら、お姉様。やっぱり寒さで凍ってしまったんですよ」


ラース「いや、セーニャ。寒さで生き物まで凍るなんて、自然の為せる技じゃない。この町を調べてみよう


(だが、この状況だ。凍っていない人なんていなさそうだがな。いるとするなら、おそらくそいつは.....)」
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