雛見沢村・六軒島短編
□敵わない
1ページ/4ページ
蕾亜side
『…あ〜、暇だな〜。』
ゴロゴロとベッドの上を転がる。
外からは賑やかなひぐらしの鳴き声。
合掌造りの家が並ぶ雛見沢には違和感のある洋風の家が私の家。
両親が自然溢れる土地に引っ越したいと土地を買い家を建て、あれよあれよと移り住んだが、肝心の両親は仕事で海外へ、、、何の為に建てたんだこの家。
充分な仕送りもあるから不便はしていないけど、暇な時は暇だ。
"ピンポーン"
『ん?誰だ?』
家のインターホンが鳴り、リビングに行くと、モニターには珍しい顔が映っていた。
玄関に行き、扉を開ける。
詩「はろろーん♪蕾亜さん、こんにちは〜!」
『ん、こんにちは。・・・詩音が雛見沢に来るなんて珍しいね、どうしたの?』
詩「いえいえ、特に何かあるわけでは無いんですが、たまたまこっちに来たので寄ってみようかと思いまして。蕾亜さん暇なんじゃないかなーと(笑)」
『ははっ、ご名答。暇を持て余してたところだよ。何にも無いけど、良ければ上がってく?』
詩「っ、良いんですか?」
『構わないよ、詩音は私の義妹みたいなもんだしね(笑)』
詩「な、何ですかそれ…///まぁ、せっかくなのでお邪魔します。蕾亜さんとお姉のこと、根掘り葉掘り聞かせてもらいますからね〜?」
『はいはい(笑)』
ニヤリと笑う詩音。
全く…可愛いなぁ(笑)