銀魂文

□雨宿り(土銀)
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でも、この静けさの中。

大雨なんかで、外に誰もいないし。

二人きりか。

たまに小走りの人間を見つけては邪魔だなと思いつつ。
離れすぎないように、こっそり繋いだ手が。
生きている彼を、感じさせる。
「トシ…」
「いいな、今日はそれで呼んでばっかで」
「たまにはサービスだよサービス」



もう少しで。
目的地。
そろそろ。この手は離れる。

ああきっと、ついたら、怪我した土方のせいであの中は大騒動だ。
自分はぼんやりそれを見るのだろう。
そして、傷口開こうとか、思ったりする沖田を宥めたりして。
ちょっと焦ったりする彼を見るのだろう。



「なんで屯所なの?」
「スリルがあるからな」
「?」

その言葉の意味が分かるのは、それから夜に向った辺りだ。

銀時が自分の珍しいほどの察しの悪さで、後悔するか。
或いはそれでも楽しいと思うか。


雨音の道にかき消された世界の音は、それを知る由もなく。



怪我を負って。

自分の所に来たのが。
怖いけど、嬉しい。
知らない所でいなくならないで。

俺はお前を、この肩から落とすのは嫌だ。

好きだと、思い始めたのだから。


End




ほらシリアスよシリアス。
は?続き知りたい?
ええ〜書いたら裏だよ(大爆笑)
わりかしシリアスは好き。
それ以上にラブラブは好き。
そして、ギャグは更に好き。
ううん…土銀。
だあ…もう大好き。
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