銀魂文

□そこら辺がたまらない(土銀)
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★★★
「?」
目が覚めると、クッションのみ。
身体を起こすと、土方はキッチンに居た。
冷蔵庫から取ってきたのはイチゴ牛乳。
飲みながら歩いてくる彼に、銀時はもうひとつの手に持たれたコップを受け取った。
「甘ったるいな、寝起きには悪くねーけど」
「だろ?カルシウムを取っておけば大丈夫なんだよ」
「意味わかんねぇよ、あ〜よく寝た」
「もう、昼過ぎた、な、何か食いにいかね?」
「…そうだな」
銀時の肩に手を置いて、土方は欠伸をする。
その彼の少しの寝癖に気付いて笑うと、銀時はクッションを手に取った。
「これ、どうするんだ?」
「預ける、ココに来たときはそれ必須」
「あのな、ココは寝る場所…でもいっか…」
「…は?何その気味悪い譲歩」
「…たまには、それもいいじゃない」
「…」
クッションを抱き締めている銀時を見下ろして、土方はその肩を抱いた。
引き寄せたまま、土方は暫らくして、銀時の額にキスをした。
「お前、俺が寝ているときキスした?」
「なんで?」
「口、イチゴ味したから」
そう言われて、銀時の頬が少し赤くなる。
そっぽを向いて、暫らく黙ってから頷いて、呟いた。
「…かもね」
「そっか…全然気付かなかった」
「大丈夫、気付かなくても俺が気付いているから」
「…」
そ知らぬ振りでそう言って。
土方がその後、嬉しそうに微笑むのを感じた。
頭を撫でられて、銀時は照れ隠しにその腕を思い切り掴む。
「昼飯!昼飯!」
「はいはい…」
銀時に促されて立ち上がる土方。
思った以上に安心しきった自分を感じ、隣に立った銀時を見た。
「?」
「ちょっと、いいか?」
そう言って彼の唇に自分のそれを重ねて。
黙ってそれを受け入れた彼に、少しだけ深いキスをして離す。


甘い気分。


そう思って彼から離れると土方は少し乱れた髪と着物を正した。
「…よし、と行くぞ」
「甘味処ね、絶対」
「ああ、わかった」


歩き出して、少しして、二人は、同時に大きな欠伸をした。

笑いに繋がる3秒くらい前の出来事。





その後、クッションは銀時の部屋に保管される。
そして、土方が来る時のみ引っ張り出されるのだった。




END


題名と内容が掠ってないけど、こういう二人がたまらないって言う私の感情(知るか)

これ読まなきゃ、多分、件のイチゴ牛乳のある部分を楽しめない(笑)
しかし、後から読んでも別に楽しめる。
楽しいね。
てゆうか、土方さんが寝ていると絶対的超絶的に可愛いと思っているので。多分寝るネタは一杯出てきます。
銀ちゃんと一緒にいるのが何より安心。

それ以外なら絶対、近藤さんで。
近藤さんだったら、トシ絶対寝ますね、絶対にね。もうポッフリとねますよ(ポッフリかよ)

でもでも、銀ちゃんとの時間には緊張も何もないんです、ラブラ…(煩い!)
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