銀魂文

□天-七夕A(山新)
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「…うわああ、恥ずかしい…」
「…そう?」
「…あのぅ…さり気に膝枕かまさないで下さい」
いつの間にか自分の膝の上に山崎の頭が乗っている事に気付いて新八が眉を寄せる。
それに謝って上体を起こした山崎の背を見て、新八は彼が自分の思考を呼んでわざとやったのだと判断する。
「膝、気持ち良いかも…」
「ぼそりと本音を言わないで下さい、後でまたしてあげますから」
「!!!」
「ふっ…」
またやられた。
山崎はニヤリと笑っている目の前の天使を引きつりながら見つめる。
「新ちゃん…」
「退君、さてと、夕飯食べましょ」
「奢るね」
「え、払いますって」
「奢らせてよ、このデパートの最上階に美味しい所があるんだよ」
「…は、…はい…」
さりげなく、新八は山崎に近づく。


今日は平日、しかも雨で、客はまばらで。


「恥ずかしいなら、もうどうでもよくなるんですよ!」
「何、いきなり」
新八は、その勢いで手を繋いで。
山崎はその貰った勢いで、その手を引いた。
「離さないからね」
「え?」

七夕の飾りの中を歩いて。


山崎は、言うとおり、新八の細い手を離すことはなかった。



新八は、手だけ。
周りが紙や布やビニールの飾りだらけ世界で、唯一つ見える山崎と自分と繋がる手だけを見つめていた。
温かくて。
意外と大きい。



この手と一緒なら、不安なんてない。



「ふふ…」
「抜けた!」
「退君!」
「何?うわったたた…」
抜けたはずの飾りの迷路に再度引っ張り込まれて何事かと思いきや、笑いながら新八が手を握る。
「周り、見えないっすよ〜」
「新ちゃん、君、大胆にも程が有りますが?」
「誰がそうさせたと思ってるんですか?」
「あれ〜?…俺って罪深いね」


据え膳食わぬは武士の恥ってか。あれ男の恥だっけ?


山崎は意地悪な微笑みをみせた新八に山崎は迷わず唇を重ねた。





願い事。
何にしようか。



優雅な夕食を食べつつ、そう言った山崎に。
新八は笑って答えた。



天に願い事を預けて。
後は自分で叶えるから。



短冊なんかにしたためなくても良いんですよ!




「だったら天より叶えてくれそうなところに預けておこうかな」



心の中で。
いつも笑っている君に、願い事を預けて。
俺は頑張って叶えることにするよ。

いつまでも、一緒にいられるように。




End


山崎ィイイイイ!!!!
やっぱり監察方!!!山崎!!!良い!!!良くない?だめ?山崎好きなんですけど、名前から何から。
ていうか私、山崎って名字だけになんか妙に引かれるのは何故?
といっても、山崎っていうお店じゃないよ?そんなんいっぱいあるから。
私の山崎君は、実際本当にやってみたいのはもっと殺伐としてます。怖いです。
心の中に天使宿ってますけどね(新ちゃんね)
半分へたれですがね!!!(知るか)

君がいるから僕は戦う。
僕は君の元に戻る為に戦う。
大好きだと感じた日から僕は幸せを感じたんだ。
その繋いだ手を離さないで、僕はずっと傍にいたいから。

どっかで聴いたような歌詞になってるけど、多分ごっちゃまぜにしているはず。
知らないよ。もう俺知らないよ。
山崎×新八でご飯食えるよ俺。
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