Ss

□片思い…?
1ページ/3ページ

「…万事屋」
「なぁに?多串くん」
「お、お前すすすす好きな奴とかいるのか?」
「…何、吃りながら頬染めてくれちゃってんのお前?キモチワリィ」
「キモ…」
「え?アレ?いつもの『叩っ斬る!』とか『上等だコラ』とかは?何本気で落ち込んじゃってんのお前」
「何でもねェ。邪魔して悪かったな」
「は?いやいや、お前今来たばっかじゃん。用があったんじゃねェの?」
「用はもう無い。帰る」
「ちょ、待てって。つーか、こっち向け!」
「……ッ」
「…え、何でお前泣きそうなの?目ェめっちゃ潤んでんですけど」
「〜〜〜ッ離せ!帰る!」
「わ、ちょ、泣かないでよ」
「泣いてねェッ!!」
「泣いてるって」
「泣いてねェつってんだろうがッ!!」
「いや、泣いてるって。そんな潤んだ目で睨まれても可愛いだけだから」
「………ッ!?」
「アラ、どんぐり眼」
「今、なんて…」
「どんぐり眼?」
「ちが、その前」
「潤んだ目?」
「その後ッ!!」
「…可愛い?」
「…ッ!!」
「お前そんな目ェかっ開くと目ン玉落っこちるよ?」
「落ちるか!!」
「涙は止まったみたいだな」
「…ッ帰る!!」
「や、だから何しに来たのお前?」
「用は無いッ!!もう帰るから、そんな期待しちまうような事ばっか言うなッ!!」
「期待ってお前…」
「しまっ…」
「……もしかしてお前、銀さんのこと好きとか言う?」
「なっ…!?」
「おや、真っ赤」
「ち、違うッ!!」
「顔、真っ赤にしといて何言ってんの。そういうことはちゃんと目ェ見て言いなさい」
「ちが…う」
「目ェ泳ぎまくってんぞコノヤロー」
「…ッああ、そうだよ悪ィか!!男が頬染めてそんなこと言ったって気持ちワリィだけだろッ!!分かったら手ェ離せェェェッ!!」
「いや、寧ろなんか可愛いんですけど」
「!!!?」
「うん。やっぱ可愛いわ。…ちゅーしてみてもイイ?」
「ちょ、まっ…んぅ!ん…ぁ…んむ…んンッ!!」
「は…気持ちイイー。…ってアラ?多串くん?」
「……………」
「うっそ、ベロちゅーひとつでトンじゃった?」
「ぎん……とき」
「…ッ!!ちょ、それ反則」
「ぎん…?」
「なんつー下半身直撃な声出すんだテメェは…。勃っちまったじゃねェかコノヤロー」
「…なんか硬い……え?何コレ何コレェェェッ!?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ