【白虎のお題】
□24.道
1ページ/2ページ
貴方がいなくなってどのくらいになっただろう
好きだから側にいた
誰よりも近くにいたいと思った
そのことで貴方を追い詰めて
苦しめていた
そのことに全く気付かなかったわけではなく
なんとなく解っていた
解っていたのに見ていなかった
何より誰より貴方が好きだった
貴方の心変わりが怖くて
何も信じていなかったのは私
自分の事ばかりに一生懸命で
貴方が私の心配をしていてくれたことさえ
気付きもしなかったから
これは報い
貴方は何度も
私に教えてくれていたというのに
気が付かなかった私の罪
貴方と私の道は
分かれてしまったけれど
いつかまた
貴方と出会ったときに
『ありがとう』と
言える私でいるために
貴方が側にいてくれた
私という存在を
少しでも好きになるために
貴方と共に歩いた道を
一人でも
真っ直ぐに歩いてゆこうと思う
.