読み物

□●巡る季節
1ページ/1ページ

今年もまた…君の好きな季節が巡ってきたね

君の好きな花が咲いたよ

共に歩いた道も

眺めた景色も

綺麗に色付いたよ



ねえ…

君は今

どうしているの…

私は

どうしたらいい…





何を見ても

何をしても

思い出すのは君の事

君はどうして

こんなにも私の中で

鮮明なのだろうね



はっきりと

君の声

君の温もり

君という存在を思い出す



足りないのは

今ここに

君の姿だけがないということ



確かに存在していたのに


君だけが…いない…



君は

私を置いて

どこへ行ってしまったの…

君がいないと

私は何をしたらいいのか

わからないのだよ…





−−−…ねえ

もういいだろう?

君の好きなこの季節が終わったら

私も

ここを離れて

君の元へと



もう二度と

君を離さないから





−−−…愛しているよ、鷹通…









.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ