読み物U
□幸鷹の望むモノ
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毎日甘い言葉を囁き
一体どうしようというのか
信憑性がなくなるとは
考えないのでしょうか
望む言葉を聞かれ
万一私が答えたとして
その通り言おうものなら
叩き出しますからね
でも・・・
そんな言葉を聞くのも
ほんの少しだけ・・・
・・・少しだけですが
嬉しい気さえして
そう思う自分に戸惑いつつ
楽しくもあるのだと気付く
こんな私がいたなんて事
私も知らなかった―――
ですが・・・
そんな言葉なんかより
私が本当に望むもの
それはたった1つだけ
いい加減気が付きませんか
どんなに甘い囁きよりも
ただ求めてやまないのは
確かに存在している証
私が本当に望むのは
『お前がいつも私の傍にいること』
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