読み物U

□幸鷹の望むモノ
1ページ/1ページ



毎日甘い言葉を囁き
一体どうしようというのか
信憑性がなくなるとは
考えないのでしょうか

望む言葉を聞かれ
万一私が答えたとして
その通り言おうものなら
叩き出しますからね

でも・・・

そんな言葉を聞くのも
ほんの少しだけ・・・
・・・少しだけですが
嬉しい気さえして

そう思う自分に戸惑いつつ
楽しくもあるのだと気付く
こんな私がいたなんて事
私も知らなかった―――

ですが・・・

そんな言葉なんかより
私が本当に望むもの
それはたった1つだけ
いい加減気が付きませんか

どんなに甘い囁きよりも
ただ求めてやまないのは
確かに存在している証
私が本当に望むのは

『お前がいつも私の傍にいること』



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ