過去拍手

□木漏れ日
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木漏れ日


いつの間にか、雨が上がっていた。
太陽の光がきらきらとまぶしく反射する木々の間。
何か夢でも見るみたいなかんじで君が立っていた。
全身がきらきらとひかってて。
そっと目を細めて。
俺の大好きな優しい、やわらかいまなざし。
めったに外になんか出てこないから、自分が白昼夢を見てるんじゃないか、って思ってしまうくらい、幻想的なその光景に、その姿に、目を奪われる。


がちゃん

手にファイルを持っていたことを忘れていて、落としてしまい、あわててしまう。

「あ、本木」

そしたら君も気がついて、嬉しそうに笑う。さっきよりも、ずっとずっと優しい目で。

「なんか顔、赤いよ?大丈夫??」
ちょっと心配そうに、俺の所に駆けてきて、ファイルを拾ってくれる。
「な、…なんでもない!」
ファイルを受け取りながら、あわてて、思いっきり首を振って、そしたら君がもっと、もっと笑った。
「そんなにおもいっきり否定しなくても良いのに」
くすくす笑うその声が耳に心地よくって、胸が熱くなる。
我慢できなくなって、さっと耳元に唇を寄せた。
小さく囁いたことばに、君のほほが真っ赤になる。
それからコクン、と小さく頷いて、

「僕も…だよ」

って、音のない声で、そっとつぶやいた。

--------------END

御拍手、ありがとうございます!管理人にとって、この上ない励みになります(>_<)西橋サイトなのに、拍手御礼が本由です↓すみません、この二人も、好きなんです(笑)なんか小学生みたいな上におとめちっく本木で………(苦笑)葉山が書くと、みんなこんなんです。。。

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